岡山市北区まき歯科・矯正歯科ブログ

床矯正セミナー in 大阪

(2018年11月29日更新)


こんにちは、歯科医師の岸本です。
11/11日曜日、上田先生と一緒に、新大阪で行われた床矯正セミナーへ行ってきました。

今回は1日がかりのセミナーで、大まかに言うと、午前が診査・診断や治療の進め方について、午後が具体的な症例についてでした。
今年の3月に参加した床矯正セミナーは、歯科医院の全スタッフ向けの導入的なものだったのであまり治療に関する具体的なお話はなかったのですが、今回は歯科医師向けの具体的なHow toが多くあったので非常に参考になりました。

その中でも、このブログを読んでくださる患者さんやそのご家族にお伝えしたいなぁと思ったのは、子供の頃(乳歯列期)の”噛む”大切さです。

特に、前歯で。

よく、30回噛みましょう!と言いますが、奥歯で30回噛むのが良いわけではない、というお話がありました。
咀嚼(そしゃく、いわゆる噛むこと)というのは、食べ物を認識して口へ運び、唇と前歯を使って口の中へ入れ、中程の歯(小臼歯といいます)で噛み砕き、奥歯ですりつぶしてから飲み込む一連の流れを指します。(この時、舌が食べ物をノドの方へ運んだり、食べ物を飲み込みやすいようにまとめたりと、重要な役割を果たしています。)
つまり、噛むということは、前歯から噛み切ることから始まります。スプーンで食べられる大きさばかりの食事だと、前歯を使うことがほとんどありません。これでは、前歯を支えている骨が成長しません。すると、歯は狭い骨の中でなんとかして出てこようと無理して並ぶため、ガタガタした歯並びになってしまうのです。

顎の骨と歯を支えている骨、実は別物です。顎の骨は身体の成長とともに大きくなりますが、歯を支えている骨は使うことで成長します。子どもの歯は、隙間があいて並んでいるのがいいのです。床矯正というのは、その大人の歯が生えてこれる隙間を作る手助けをするものです。食事の時は床矯正装置をはずしていますので、しっかり前歯を使って自分の力で骨を育てていきましょう( ^ω^ )

おしまい(・∀・)




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